業務フローチャート6

防水を起点とした建造物の長寿命化・建物の資産価値を高める事業

 ビルや建物、建造物のあらゆる悩みや問題は「防水」に繋がっています。経年劣化を少しでも遅く、問題点を少しでも小さく抑えるには「防水」の取り組みが必須です。建物の内部に水分を浸入させず、コンクリートを劣化から守ることは人々の生活を安全に守ることでもあります。

 株式会社南防は、建物のあらゆる問題は防水の徹底で解決に近づくと考え、建造物の長寿命化・資産価値の向上を守って参ります。

防水工事

防 水

概要

 株式会社南防の中心事業で、年商の90%を占める部門です。
 内容は主に屋根や外壁の防水及び補修工事です。マンションなど壁のタイルやモルタルの剥がれや落下防止など、建物の状況やお客様のニーズに合わせて満足いただける工事を行っています。

防水工事による建物の長寿命化

防水工事

 防水工事は、屋根/壁/窓枠と連鎖して発生してしまう水漏れを、建物全体としてとらえて防いでいかなければならないものです。屋根だけではなく、外壁の防水も重要です。
 外壁に関しては、安全性という側面も大切なポイントです。ひび割れから水が入って鉄筋が内部から腐食すると、壁面のタイルやモルタルなどが浮いてきたり剥がれてきたりして、最悪の場合外壁の落下事故に至ることも考えられます。
 当社は建物の内部からの長寿化・快適性アップにもこだわり、外から熱気を入れないために壁で断熱する工法も導入しています。窓も皮膜塗布で断熱ができるため、建物内の温度管理や結露を防止し、建物の品質と耐久性を向上させ、資産価値を高める施工を行っています。

導入例

鹿児島市の小学校の屋根防水工事

鹿児島市 小学校屋根防水工事

鹿児島市のビルの屋根防水工事

鹿児島市 ビル屋上防水工事

防水事業の展望

防水

 現在主流になっているウレタン防水については当社が鹿児島で最初に始めた工法で、特に自信を持っております。
 また、当社は機械化省力化を早くから進めてきました。吹付なども機械を使用することで均一に塗布することが可能になり、作業効率が上がるとともに職人の高度なスキルアップにも繋がるようになりました。
 塗膜防水は現場で職人が手作業で行う工法で、一定の厚みで塗膜することが必要ですが、工事が終わってしまうと塗膜が所定の厚みで施工されているかわからなくなります。当社では施工した塗膜をはがすことなく厚みを計る機械を導入し、必ず定められた厚みで施工されていることを保証しています。
 このような様々な取り組みが、いずれ業界のレベルも上げていくことに繋がるのではないかと考えています。

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外壁改修

概要

 外壁工事は資産価値の向上と安全性の確保を目的とした工事です。
 外壁に起こる劣化で最も多い問題が「タイルやモルタルの剥離」です。これは建物の持ち主の責任となり、通行する方など周りの方にも影響する深刻な問題です。

 壁面のひび割れは「線」のように見えるが中では「面」で進行していきます。これが鉄筋に達し、腐食にまで及ぶと危険な状態になってしまいます。

導入例

鹿児島市 外壁防水改修工事

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耐震補強

概要

 震災による死亡原因のほとんどが、建物や家具調度品の倒壊による圧死とされています。
 いざというときに備え「耐震診断」を実施し「耐震補強工事」を行うことにより、人命と財産を震災から守ります。

 建物の耐震性能を向上させることを耐震補強といいます。
 補強工法は、
・壁、フレーム増設等により地震の力に抵抗する剛性を持たせ耐震補強
・ダンパー等の設置により、地震エネルギーを吸収し地震力を低減させる制震補強
・免震装置の設置により、地震による揺れを抑え地震力を大幅に低減させる免震補強
があります。

 耐震補強は、建物の構造によって工法を選定しますが、工期中の居住者の移動の可否、建物周辺の敷地の余裕など様々なニーズに合わせて対応します。

ピタコラム工法

 補強体がブレースタイプの外付け耐震補強工法です。
地震の揺れを負担するために、鋼板を内蔵した鉄筋コンクリートを使用しています。
 外部作業だけで建築物の耐震性を飛躍的に向上させる工法です。建物内部での作業が全く必要無く、日常業務や生活を維持しながら施工できる画期的な工法は、病院や学校、オフィス、集合住宅などに適した工法です。 

炭素繊維シート接着工法

 炭素繊維シートを用いた本工法は、軽量かつ高強度、さらに高耐久性に優れた材料特性を持ち、樹脂を用いて貼付けるだけの簡易な施工が可能であり、コンクリート構造物の補修・補強への適用が急増しています。
 補修・補強工法により、部材の曲げ耐力の向上や、せん断耐力の向上、靭性能の向上が期待できます。錆びない高強度、高弾性、高耐久性であり、軽量で重機や特殊な工具を必要としないことも利点です。

JSPAC(ジェイスパック)工法

銅板の設置

銅板段差修正
アラミドシート貼付

クラウト充填仕上げ

 既存の柱の外周部に、薄い鋼板と耐震補強JSPAC繊維シート等の耐震補強繊維シートを配置し、それと柱との空隙をJSPACグラウト材で充填することにより一体化する工法です。
 工事範囲が柱廻りに限定されるため、他の部分は通常通りの使用が可能となります。SRC造、RC造、S造全てに対応可能です。また、柱自体への補強なので、バルコニーの有無等、建物の形状にかかわらず適用できます。

ウッドピタ工法

 建物外部から、柱、梁、土台にアンカーを取り付け鉄筋ブレースでつなぐことで強力な耐震性能を発揮します。建物に入る必要がなく、工期が短く費用も抑えられます。一般住宅などに適しています。

金属屋根

金属屋根

概要

 金属屋根事業は2015年頃から、建物の屋根を防水工事だけでなく、あらゆる形態で守っていきたいという思いから新規事業として取り組みを開始しました。
 大手金属屋根メーカーとの提携によって資材を供給しています。

金属屋根の優位性と建物の長寿命化

金属屋根

①軽くて地震に強い
 一般的な瓦屋根:普通の一軒家で5t。
 金属屋根:普通の一軒家で500kg。瓦屋根の1/10の重さです。
 建物の屋根が軽くなると地震の揺れに対する強化性能が上がり、耐震性が向上します。

②耐風圧性能が高い
 耐風圧8000pa以上の性能の屋根をライナップしています。

③10年間保証(当社は無料で定期点検を行っています)
 当社の「10年保証」では、定期的な訪問と検査を行い、自発的に問題個所を見つけて対応することにより、問題が小さいうちに補修を行います。
それを10年間繰り返すことが「建物の長寿命化」を目的としている当社ならではのアフターメンテナンスです。

金属屋根事業の展望

 近年増え続ける災害の対策やコストの面から見ても、今後は瓦やスレート屋根に変わり金属屋根が主流になっていくでしょう。その中で南防は提案力・施工能力においても金属屋根のリーディングカンパニーになっていきたいと考えています。

導入例

土木01-2

土木改修

概要

 コンクリート構造物(橋梁、トンネル、ダム、水路等)の補修工事上下水道施設、 農業水利施設の防食表面被覆工事など社会基盤の長寿命化への取り組みとして、 2013年頃から開始した事業です。

コンクリート構造物(橋梁)補修について

 「コンクリート構造物はメンテナンスフリー」であると考えられていましたが、1999年 6月の福岡トンネルコンクリート塊崩落事故、2012年12月の笹子トンネル天井板落下事故など高度経済成長期に建設されたコンクリート構造物の劣化が深刻な問題になっています。
 コンクリート構造物の代表的な劣化の原因(劣化機構)としては、中性化塩 害凍害アルカリシリカ反応化学的浸食疲労などがあります。鹿児島は離島も多く塩害による劣化がたびたび見られますが、中性化、ASRまたそれらの複合劣化なども 起きています。
 鹿児島の橋梁では全体の約30%が50年以上経過するなど、コンクリ ート構造物の老朽化が進行していく中で、いかに既存のコンクリート構造物を限られた資源や予算で適切に維持管理し、安心安全な生活を守っていくかが大切になってきます。 

工事内容

 亜硝酸リチウムを用いたコンクリート構造物の補修
 劣化したコンクリート構造物の環境やその原因、劣化の進行状況、補修の目的などに合わせ、主に断面修復工、ひび割れ補修工、表面被覆工などの補修工事を行っております。
 中でもコンクリートだけではなく併せて用いる鋼材の腐食にも対応する亜硝酸リチウムを用いた補修工法を行っております。 亜硝酸リチウムはその成分のうち、亜硝酸イオンが鋼材の不働態皮膜を再生することで、 塩害や中性化などが起因でおこる鉄筋腐食の抑制効果があります。一方、リチウムイオンはコンクリートの劣化となるASRのアルカリシリカゲルを非膨張化する効果があります。

亜硝酸イオン

NO2−

不働態被膜の再生により鉄筋腐植を抑制

塩害・中性化対策

リチウムイオン

Li+

アクアシリカゲルを
非膨張化

ASR対策

導入例

亜硝酸リチウム内部圧入工法 工法概念図

Lithium-Nitrite-2

亜硝酸リチウムひび割れ注入工法 工法概念図

Lithium-Nitrite2

亜硝酸リチウム断面修復工法 工法概念図

Lithium-Nitrite3

上下水道施設、農業水利施設の防食・表面被覆工事

 速硬化型ポリウレタン塗料を用いた防食・被覆塗装を行うことでを様々な酸や薬品、摩耗などによる劣化からコンクリート構物を守り長寿命化を図ります。
 また専用の塗装機を用いることで従来の手塗り工法に比べ施工期間が短くなり大幅な工期短縮につながり、省力化にもなります。
 新設構造物のみでなく、施工期間の制限を受けやすい既設構造物の改修工事にも適用できます。

工業用水水道施設

着工前

完了

上水道施設

着工前

完了

農業用排水水路

着工前

完了

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環境整備

概要

 建設・開発事業に伴う周辺環境への影響を詳細な調査に基づいて予測・評価し、自然と生活環境の調和のとれた住みよい環境を創造します。
 地球環境を考える上で「自然保護」は重要な課題です。しかし、私たちの生活を便利にしてくれる「開発事業」も社会の発展の上で大切です。南防は自然保護と開発事業との調和を考えた環境づくりを目指しています。

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インフラメンテナンス

概要

 近年、先進国では高度成長期に次々と建設・整備された社会インフラの老朽化が急速に進んでおり、老朽化を原因とした事故が各国で多発しています。
日本でも社会インフラの老朽化は深刻です。国土交通省は今後20年間で建設後50年を経過する施設の割合が加速度的に高くなる見込みを示しています。
 私たちは今後も先端技術を駆使しつつ、産官学連携により、メンテナンスコストの抑制を図りながらスピード感をもって社会インフラメンテナンスに取り組んで参ります。

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コンサルティング

概要

建物の主治医

 人が病気にかかるように、建築物も老朽化が進行していきます。外観の汚れだけでなくひび割れやタイル、モルタル等の浮きや剥落など、建物は少しずつ劣化のシグナルを発しています。また、耐震強度の不足や断熱性性能の評価、アスベスト等の有害物質の建物への含有の有無などを調査、診断を要する範囲は多岐に渡ります。
 私たちの使命は建物の長寿命化の実現にあります。それは、定期的に調査を行い適切な時期に最適な補修工事を行うことによって実現するものと考えます。
そのために私たちは以下のコンセプトで調査・診断及びコンサルティングを行っています。

①コンクリート構造体から仕上げ材までの総括的な診断
②LLC(ライフサイクルコスト)を考慮した維持管理コストの低減
③近隣対策から地球環境への配慮まで含めた持続可能で安心安全な材料の選択
④お客様の建物の資産価値の向上を最終目的とする

調査・診断内容

・建物の耐震診断
・コンクリートの中性化、圧縮強度、塩害、ARSの調査
・漏水、結露、断熱性能の調査
・アスベストやダイオキシン特定化学物質等の含有調査
・改修工事の設計、見積もり、長期修繕計画の策定業務